5月4日の誕生花は「ヤマブキ」
5月4日の誕生花・ヤマブキの花言葉は「気品」
《ヤマブキ 漢字で書くと?》
「山吹」です。
明るい黄金色を「山吹色」と言いますが、まさにこの花の色からとられたもの。
日本全国で親しまれているので、
「桜前線」ならぬ「山吹前線」も、計測してみたら、面白いかもしれませんね。
《ヤマブキの基本情報》
バラ科。落葉低木。
中国から日本にかけて分布しています。
樹高は、1~2メートルほど。
花径3~5センチほどの「山吹色」の5弁花を咲かせます。太田道灌が差し出された「八重咲き」は、園芸品種。
基本的に「1種1属」で、近い仲間はないとされています。
花期は、3月下旬~5月末にかけて。
南北に長い日本列島、全国を「山吹前線」が通過するのには、たっぷり2ヶ月、かかります。
以前ご紹介した「コデマリ」と同じような体質(!?)で、放って置いてもあまり大きくならず、細い枝が枝垂れるのが特徴。
少し傾斜のある所に植え込むと、自然な枝ぶりが楽しめます。
《ヤマブキ 名前の由来は?》
そよそよと風に枝が揺れる様子は、「山振り(ヤマブリ)」と表され、これが転じて「ヤマブキ」となったとも言われています。
鮮やかな黄色の花が「蕗(フキ)に似ており、山に生えていることから、「山のフキ = ヤマブキ」となった・・・とも。
(個人的には「そんなに似てないかな~^^;」という印象ですが)
《太田道灌の「ヤマブキ伝説」は八重咲き!》
さて、あまりにも有名な、太田道灌の伝説ですが・・・
狩りに出かけ、雨に降られた太田道灌が、雨具を借りようと一軒の農家に立ち寄ったところ、応対した女性は、黙ってヤマブキの枝を差し出した・・・。
その心は、
「七重八重 花は咲けども 山吹の実の 一つだになきぞ悲しき」
後拾遺集に収録されているこの歌にかけて、「実の」 = 「蓑(雨具の『みの』」(「みのもんた」さんではナイ)ひとつもお貸し出来ない無念さをあらわしたもの。
そう、八重咲き種には実がつきません。
実が付かない = 蓑がない という掛詞(かけことば)、ですね。
すぐに意味が理解できず、怒って立ち去った道灌は、後に自分の無知を恥じ、和歌の勉強に励んだということです。
花の一枝に思いを託して贈る・・・まさに「気品」ある、花の言葉、ですね。
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