8月10日の誕生花は「ヘチマ」
ヘチマの花言葉は「悠々自適」
《ヘチマ 漢字で書くと?》
「糸瓜」となります。
かつては「糸瓜」の字そのままに、
「イトウリ」と呼ばれていたようです。
タワシや「ヘチマ水」など、
生活に密着した使われ方が豊富。
沖縄では、さらに・・・(下段につづく)
《ヘチマ 基本情報》
ウリ科。つる性一年草。
西アジアが原産と見られ、一説にはインドとも。
日本への渡来は、江戸時代のはじめとされています。
花期は、7月~8月にかけて。
直径10センチ前後の黄色い5弁花を咲かせます。
雄花と雌花が別々。雌花の付け根には、ちっちゃい子房が備わっています。
その後、9月ごろには、長さ50センチにもなる立派な実がぶらさがります。
《ヘチマの用途 いろいろ》
ご存知の通り、使われ方はいろいろ。
〈ヘチマ水・化粧水、薬用〉
「美人水」ともいわれ、お肌にうれしい天然化粧水。
かつては、江戸城の大奥に献上されていたそうな。
大奥の女性たちは、ヘチマ水で美肌をつくり、嫉妬と愛憎の乱世をたくましく生きぬいたのですな。
また、「せき止め」や「たん切り」にも、効果があるとされています。
〈タワシ〉
熟した実を採取し、果肉とタネを取り除いた後の繊維質を乾かして、タワシに利用します。
しかし、けっこう手間暇かかるタワシ作り!
実を水につけて果肉を腐らせて、繊維質を洗い出す・・・というやり方。
お庭など野外で一連の作業をしないと、キビシそうですねぇ。
〈食用〉
九州南部や沖縄では、夏野菜のひとつとしてよく食べられています。
若い実はやわらかくて、加熱すると、とろりとした甘い汁が出てきます。みそ煮や、油炒めにすると美味とのこと。沖縄へお越しの際は、ぜひご賞味あれ。
ちなみに、沖縄では「ナーベーラー」と言うそうな。
ヘチマのタワシで鍋を洗うから? 沖縄在住の方、教えてくださ~い!
(追記:どうやらその通りのようです)
「不美人」「役にたたないもの」「つまらないもの」の、たとえともされているようですが(「・・・もへちまもあるもんか!」等々)、風にぷらぷら揺れている姿は、人間が勝手に抱くイメージなんぞ、どこ吹く風、
まさに「悠々自適」のたたずまい、ですね。
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